闘技場トッププレイヤー金華さん監修による闘技場ガイドです。本記事では、闘技場の基礎から環境の解説、ピックの考え方、上達の仕方といった全般的なガイドを掲載しています。

※2018年7月4日時点の内容となります。パッチ等によって環境の変化が生じた場合、本ガイドの内容が通用しない可能性があります。

クラス別の考え方は、個別にトッププレイヤーの方々に監修いただいた記事を掲載していますのでそちらをご確認ください。

闘技場とは?

  • 150ゴールドを払って入場可能なモードです。提示されるカード3枚の選択肢から1枚を選ぶ作業を繰り返し、30枚のデッキを組みます。この過程を「ドラフト」と呼び、1枚を選ぶ作業のことを「ピック」と呼びます。
  • 12勝するか3敗すると終了。終了時に勝利数に合わせた報酬がもらえます。ゴールドやパックが手に入るため、慣れれば資産集めの手段として有力です。
  • 各プレイヤーのプレイ数と勝利数は内部で記録されており、「連続30回分の闘技場チャレンジ」の平均勝率数が公式ブログにて月間ランキングとして発表されます。
  • ドラフトにはスタンダードのカードのみ現れますが、ドラフトに現れないカードも一部存在します。ドラフト外カード一覧はこちら。https://dekki.com/ja/games/hearthstone/posts/article/pR8JdxBQOG

ドラフトの仕組み

  • 闘技場では、全カードが強さに応じてグループ分けされており、ドラフトでは「同じグループのカード3枚」が並びます。このグループのことを「バケット」と呼びます。
  • バケットは、非レジェンドカードで7種類、レジェンドカードで3種類。さらに、それぞれ前後のバケットと半分ずつカードが重複する、中間のバケットが存在します。たとえば、バケット2とバケット3の間のバケットには、バケット2で弱い方の半分のカードと、バケット3で強い方の半分のカードが含まれます。
  • 各バケットにどのカードが含まれるのかや、各カードの具体的な出現率は公表されていませんが、海外コミュニティ「Reddit」にてTarrot469というユーザーが独自に調査したシートを公開しています。本記事ではこのシートのデータを参考に用いることとします。https://docs.google.com/spreadsheets/d/16ivuVhgro0cXpzTC9XdPhsVRZlbKqfnmuxoUMSzo7oc/edit#gid=1089302238 ※2018年7月4日現在、このシートではドルイド以外、数字が大きい方が強いバケットになっており、記事内の表記とは逆なので注意

強いデッキを組むには

環境を知る

まず、闘技場で強いデッキ、弱いデッキというのは闘技場の環境に依存します。そして、その環境は闘技場のカードプールによって決定されます。

非常にざっくりとした解説をすると、盤面を返す手段(優秀な除去など)や優秀な挑発が多ければコントロール環境に、盤面を取っているときに強いカード(場のミニオンを強化するカードなど)が多ければテンポ環境になります。

これまでの環境例

現在の  妖の森ウィッチウッド  はかなりのテンポ環境です。理由は以下の通り。

もちろんドラフトの運次第でコントロールデッキになることや、超アグロデッキになることもあります。しかし、現環境ではコントロールではなくテンポデッキを組むことが多いという傾向は覚えておきましょう。

環境を知れば将来のカードを考えてドラフトができ、かつ相手のデッキタイプも推測しやすくなるため、結果としてドラフトでもプレイングでも的確な判断を下せるようになります。

ピックの仕方を知る

原則として強いカードを優先して取っていきます。強いカードを取っていくうちに、だんだんとデッキの勝ち筋が見えてきます。ピック後半はその勝ち筋が生きるようにピックしていきます。たとえばパラディンで  剣竜騎乗  銀の剣  が取れたので、6ターン目以降にミニオンが残るデッキにしよう、ミニオンの頭数を並べられるデッキにしよう、といった具合です。

マナカーブはあまり優先しなくて大丈夫です。弱いカードをマナカーブ通り出しても強いカードを揃えたデッキには勝てないからです。

例えば2マナが無かったとしても1マナに優秀なカードがあれば序盤は凌げることが多いですし、後攻の場合はコインで3/3/4を連打する動きのほうが強いこともあります。このあたりのバランスは12勝デッキのサンプルを見ているとわかると思います。

強いカードを知る

ピック方針を定めるため、強いカードを知ることは重要です。強いカードには、主に「基準値(2マナ3/2や4マナ4/5など)以上のステータスや効果がある」「効果の起動が簡単」「勝っているときも負けているときも使える」といった要素がいくつか含まれています。

以下では各バケット別に、特に強い中立のカードを解説します。原則として、上から順にピック最序盤(1枚目のカード)で優先度の高いカードを並べています。

  • 一部のクラスで評価が上がるカードは(※)を前に入れています。

バケット1

  •  始祖ドレイク : どんな状況でも強いカード。4/8の挑発を置きながら細かい打点を飛ばせる。負けているときはもちろん、勝っている盤面でも自分が有利にトレードした後に全体ダメージを飛ばせるので腐ることが少ない。
  •  ボーンメア : 盤面を取っているときに恐ろしく強い。負けているときでもミニオン1体であれば並ぶので出す場面にも困らない。
  •  コバルト・スケイルベイン : 上記2枚に比べると見劣りするが、盤面を取っているときに強い。負けているときでも普通の5/5/5として出せるので優秀。  ドラゴンスレイヤー  にだけ注意。

バケット2

バケット3

  •  タール・クリーパー : 出せば勝つ。体力5は序盤で取られないため相手がトレードできず、自分が一方的に有利トレードできる状況となる。盤面が膠着状態になるのでバフ系のカードとも相性が良い。カウンターできるカードは  民兵指揮官  ぐらい。
  •  海の巨人 : 単純にでかくて強い。早ければ5コストで、遅くても6コストで出せるので、6/8/8で強化版  ボルダーフィストのオーガ  と考えることができる。
  •  ファイアフライ : 便利なカード。1ターン目に出す以外にもマナカーブを埋めるために使ったり、メイジの秘策をケアするために使ったり、相手がパラディンならヒーローパワーを潰したりできる。全体的にデッキを回りやすくしてくれるカード。
  •  サロナイト鉱山の奴隷 : 4マナ2/3が2枚と単純にステータスが高い。後半引いても挑発2枚で壁が作れて便利。

バケット4

  •  ネルビアンの説凶師 : ミニオンのトレードで非常に強いカード。効果の起動が簡単な割に、効果が起動しなくても3/2/4で最低限の働きをしてくれるので評価が高い。
  •  キノコ酒造師 : 4点回復でこちらのミニオンを有効活用できる。ステータスの高い3マナミニオンと相性が良い。
  •  巣作りロック鳥 : ステータスが優秀。現環境では体力7を落とす手段が少ない。  ファイアーボール でもやられない上に挑発をつけられる可能性がある。
  • (※)  サンウォーカー : 単純に優秀な挑発。ローグだと自ヒーローの体力を守ってくれる、序盤に出した自分の細かいミニオンを守ってくれる、聖なる盾を剥がしてくる弱いミニオンをヒーローパワーで潰せる、など相性が良いので評価が一気に上がる。
  •  精神支配技士 : 盤面を返せる能力を持ち、3/3/3で素出しもできる。

バケット5

バケット5以降は種類が多いため、強さ順ではなく特筆すべきカードのみを挙げます。

  •  菌術師  : 2体への+2/+2付与が強い。バフできるのが1体だけだと非常に弱いので、このカードを取った場合はミニオンを並べやすくするデッキにする必要がある。
  •  非情の死霊術師 : 4/2/4と1/1で3体並ぶのでステータスが優秀。全体バフ系のカードとも相性が良い。
  •  酸性沼ウーズ : 武器ヒーローに刺さる。素で出しても3/2。
  •  ストームウィンドの勇者  : 全体バフが強い。ミニオンが並ぶデッキでは特に効果的。

バケット6

バケット7

その他

12勝デッキ例を見る

12勝デッキ例を見ると、闘技場で強いデッキの構成を知るのに役立ちます。以下にデッキのサンプルをいくつか挙げるのでご参考までに。除去の枚数や、状況を選ぶカードの枚数、そのデッキの勝ち筋はどこにあるのか、などを意識して見てみると良いでしょう。

ドルイド

ウォーロック

※デッキリストの画像には Hearthstone Deck Tracker (https://hsdecktracker.net/) を使用

プレイングを知る

盤面を取る

ハースストーンは盤面にミニオンがいることで敵ヒーローにダメージを与えられます。そのため盤面を取ることが勝利に繋がるのですが、そもそも「盤面を取る」とは何でしょうか?

私金華が個人的に使っている基準は「相手の盤面をクリアしつつ、自分のミニオンが1体以上相手の顔面を殴れる状態」ですが、今回は説明の都合上、1つ手前の「相手の盤面をクリアしつつ自分の盤面にミニオンがいる」を「盤面を取った」とします。

以下に4つの行動を示しますが、1度それが達成できれば「盤面を取った」状態にできるでしょう。だいたい2回それらを行えば顔を殴ることができるため、私が普段使っている基準であるところの「盤面を取った」状態にできるでしょう。

「盤面を取る」ための行動は、大きく分けて以下の4つに大別できます。

  1. 武器カードの使用 (ヒーローパワーを使うローグは除く)
  2. バフ、ダメージ効果のミニオンの使用
  3. バフ、ダメージ効果のスペルの使用
  4. 基準値以上のミニオンを出す

1.武器の使用

単純ですね。装備ターンに除去、次のターンに除去しながら展開できます。

  • 3ターン目に3/3/2武器を装備、2マナミニオンを破壊。4ターン目で相手が出した3/3/3を破壊しながら4マナミニオンを出すことで盤面が取れる。

2.バフ、ダメージ効果のミニオン

 シャタード・サンの聖職者  ネルビアンの説凶師  ファイアプルーム・フェニックス などですね。本体スタッツは基準値以下ですが、効果で盤面が取れます。

  • 互いの場に2/2/3がいるとき、3ターン目にシャタード・サンの聖職者を出してバフ、相手のミニオンを攻撃すると、自分の場に3/2が2体並び、盤面が取れる。

3.バフ、ダメージ効果のスペル

だいたいバフがXマナでX/Xバフ以上(1マナ+1/+1など)、ダメージがXマナX+1ダメージ以上(2マナ3点など)がラインですね。  死角からの一刺し  腹裂き  野生の紋章  などが該当します。盤面を取るためにはこれの使用に加えミニオンの展開が必要です。

  • 相手の3ターン目コイン4/4/4に対し、2/3/2を出しながら腹裂きを使用することで盤面が取れる。

4.基準値以上のミニオンの召喚

ステータスが基準値を超えるミニオンです。  ヒルドニル・フロストライダール  やローグの  シリシッド・スウォーマー  トワイライト・ドレイク  号泣のバンシー  などですね。デメリット持ちが多くヒーローによって向き不向きがあるのが特徴です。ローグはだいたい何でも使えます。強い。

以上の行動が盤面を取る上で必要な行動になります。個々のカードを挙げるとキリがないので割愛しますが、ゲーム中は上記のポイントを参考にどうすれば盤面が取れるのか、常に考えながらプレイすると良いでしょう。

配信を見る

闘技場の上達には、上手い人のプレイを見るのが効果的です。見ているだけでもピックやプレイングの仕方を学ぶことができます。おすすめはせじゅさんの配信。頻繁に闘技場を配信されており、日本語で解説しているので視聴すれば大きくレベルアップできることでしょう。

せじゅさんのTwitchとTwitter

監修:金華

  • 闘技場プレイヤー。2017年4月に初めてアジア30位としてランク入りを達成。1年後の2018年4月にアジア1位を果たす。
  • BattleTag: 金華猫#1740
  • Twitter: https://twitter.com/kinkabyobasses

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